こんばんは。
鍼灸師の泉暢祐です。
12月も最終週となり、気温もかなり下がってきましたね。
先週は雪も降り、お身体の方はお変わりないでしょうか?
季節の変わり目になんとなく体がだるかったり、体の冷えやこりが気になったり、といった不調を感じたことはないでしょうか?
その症状、もしかしたら「寒暖差疲労」かもしれません!
寒暖差疲労とは、気温の寒暖差によって自律神経がうまく機能せず、体が疲れてしまう状態のことをいいます。寒暖差疲労は、体の不調だけでなく精神的な不調ももたらすことがあります。
めまい、耳鳴り、不眠、頭痛、肩こり、だるさ、不安、イライラなど、不調を感じているのに、特に原因が思い当たらない場合や、検査をしても原因がわからない場合は寒暖差疲労の可能性があります。
目次
寒暖差疲労とは?
寒暖差疲労とは、気温の寒暖差によって耳鳴り、めまい、頭痛、肩こり、不眠、食欲不振、などの症状が生じる体の不調のことです。
人間の体は、自律神経による体温調整を行っています。1日の中での寒暖差が大きいと、気温に応じて急激に体温を上げたり下げたりすることにより自律神経が乱れ、寒暖差疲労を誘発します。
寒暖差疲労の症状
・身体的な症状
肩こり・頭痛・めまい・腰痛・不眠・食欲不振・便秘・下痢・むくみ・倦怠感
・精神的な症状
イライラ・不安・気分の落ち込み
寒暖差疲労の原因
・季節の変わり目による気温差
気温差が激しい季節は寒暖差疲労が起こりやすくなります。具体的には、前日との気温差が最低5~7℃以上あると、寒暖差疲労につながりやすいので要注意です。秋から冬、または冬から春など、季節の変わり目で気温の変化が激しくなる時期は、寒暖差疲労が発生しやすいタイミングです。
さらに、暖かい春のイメージがある4月も、日によって気温が大きく変化したり、昼夜で大きな気温差が発生したりするため、寒暖差を感じやすい時期と言えます。
・屋内と屋外の気温差
寒暖差疲労は、屋内外の温度変化によっても発生しやすくなります。例えば、夏場に暑い屋外と冷房の効いた屋内を移動する際は、急激な温度変化で寒暖差疲労が起こる場合があります。冬場に寒い屋外と暖かい屋内を行き来する際も同様です。
これは、身体が寒暖差に慣れていないことが原因と考えられるでしょう。冷暖房の効いた屋内で長時間過ごした身体は、外気温に慣れていません。その状態で気温や温度変化が生じると自律神経の働きが乱れやすくなり、寒暖差疲労につながってしまいます。
寒暖差疲労の治療
入浴をして身体を温める
体を温めるには入浴が最も効果的です。少しぬるめの38℃~40度の湯船に10分~20分程度浸かりましょう。
生姜など、体を温めるような食べ物を摂取するのもおすすめです。近年、さまざまな種類の温活グッズも販売されているので、そのようなものを利用するのもいいですね。
規則正しい生活を送る
不規則な生活は自律神経の乱れにつながり、寒暖差疲労が発生しやすくなります。自律神経のリズムを整えるためには、規則正しい生活を送ることが重要です。
鍼灸治療を行う
寒暖差疲労では自律神経のバランスが乱れることにより引き起こされます。特に交感神経が強い状態となりやすいです。鍼灸治療を行い鍼で体のコリを取りお灸で温め、副作用なく自律神経のバランスを整えます。
寒暖差疲労はしっかりと治療すれば良くなる症状です。どうぞ、お気軽にご相談ください。