こんにちは
鍼灸師の西川です!今日は鍼灸の鍼はなぜ痛みが少ないのかを簡単に説明しています。
鍼といえば痛いイメージがあると思いますが、注射などとと比べて痛さが少ないのにはいくつか理由があるからなんです!
まず1つ目には、「ゲートコントロール理論」を利用しているからなんです。
これが何かというと、痛みを感じた時にその痛みの部位の周辺に触れる(触刺激を与える)ことで、触刺激が痛みを感じさせる経路を阻害し痛みを和らげる理論のことを言います。
と言っても難しいと思いますが、簡単にいうと触圧覚を伝える神経と痛みを伝える神経では前者の方が早く脳に伝えられるので、鍼を刺すときに触れている手の刺激と鍼を打つ刺激を同時に行えば触刺激が先に脳に到達しているので鍼を打つ痛みが軽減されるのです!
2つ目は、「鍼そのものが細い」からなんです。
一般的な注射針は太さが約0.4~1.2mmあるのに対して、鍼灸で使用する鍼の太さは約0.14~0.24mmとかなり細くなっています
また注射針は先端が鋭く尖っているのに対して、鍼灸の鍼は少し丸みがあるので痛みが軽減されます。
3つ目は、「鍼管を使用することで素早く正確に皮膚を貫くことができる」からなんです。
管鍼法という手法があり、これは江戸時代前期に杉山和一によって創始されて以来鍼灸師の中ではよく使われています。この手法は鍼よりやや短くて、鍼管と呼ばれる金属もしくはプラスチック製のストロー状の管に鍼を挿入し、わずかに出た鍼の柄の部分を軽く叩くことにより鍼の刺入を容易にし、かつ患者さんにはほぼ痛みを感じさせることなく刺入できる日本独自の手法です。
この3つが特に重要になってくるので是非覚えてみてくださいね!