~男性30代、女性40代から機能が低下~
自律神経の乱れを引き起こすのは、ストレスや不規則な生活習慣ばかりではありません。加齢も自律神経の働きに大きく影響すると考えられています。
10代~20代の若いころは副交感神経の働きが高いため、多少の無理や夜更かしをしても、ひと晩休めば疲れをリセットすることができます。
ところが男性は30代、女性は40代くらいになる頃から急激に副交感神経の働きが衰え始め、交感神経優位の状態に偏りがちになっていきます。
交感神経が優位になると血流が悪くなり、全身の機能が低下してしまいます。
男性では大体30代半ば頃から神経や筋肉に十分な栄養が供給されにくくなり、体力や筋肉の衰えが目立ち始めます。
男性アスリートの引退も、この年代の前後に集中しているのも、この年代に集中。
副交感神経の衰えが身体機能に影響を及ぼしていることは明らかです。女性では40代以降、心身に様々な不調を感じやすくなります。
のぼせやめまい、動悸やイライラといった更年期特有の症状は、この時期にホルモンバランスが大きく変化することにより起こると考えられます。
集中力や判断力が衰えたり、休んでも疲れが取れなかったりといった加齢による不調には、自律神経が大きく関わっています。
年齢を重ねれば自律神経の乱れは必ず起こるものと考えて、早めに対策を取っておくことが必須です。