こんにちは、鍼灸師の西川です!本日は当院でも施術の際にしている『お灸』について簡単に説明していきます。
「お灸をしていきますね」と言われると、「熱くないのかな」や「火傷しないのかな」と多くの方が一度は疑問に思ったことがあると思います。しかし、現在では火傷の可能性が低い”台座灸”が一般的になってきています。これは皮膚に直接火が触れないよう、お灸の主体部分である艾(モグサ)と皮膚の間に一枚台座が噛んでいるため、昔のような火傷の心配がないんです!
お灸にも素晴らし効果がありますし、美容灸としてお顔に施灸する技術もあります。
今回はそんなお灸についてご紹介していきます。
お灸による作用を3つご紹介します。
1つ目は増血作用です。お灸をすることにより赤血球を増やし血流を良くします。
2つ目は止血作用です。お灸をすることにより血小板の働きを活性化し治癒の促進を促します。
3つ目は免疫作用です。お灸をすることにより白血球が増え免疫力が高まります。
皮膚上への熱刺激が、皮下の筋肉や血管、リンパに影響を与えます。温熱刺激により副腎皮質ホルモン(コルチゾルという糖利用調節や血圧を正常に保つホルモンやアルドステロンという塩分やカリウム、水分のバランスを保つホルモン)が分泌され、白血球が活性化されるほか、炎症や痛みを抑制する効果があります。また、ダメージを受けた細胞を修復するヒートショックプロテインというタンパクが分泌され、免疫細胞の働きを強化します。
松尾芭蕉の奥の細道にも「三里に据える灸」と出てきたほど、頭寒足熱の全身的調節を果す灸として有名で、古人が旅に出る時など必ずこの灸を据えたといわれています。
悪いところがなくても一度お灸を据えてみてはいかがでしょうか?