こんにちは!鍼灸師の西川です
本日は感情と五臓の関係性を表す五志の機能についてご説明していきます
東洋医学で考える身体の中は西洋医学の内臓と似ているところもありますが、違うところも多いです。なんと東洋医学では喜怒哀楽などの感情も臓腑の機能に含まれているのです。
目次
まず東洋医学の五臓六腑とは何か?
西洋医学と東洋医学では、体内の臓器の考え方で異なる部分が大きくあります。西洋医学では循環器や呼吸器などの機能ごと臓器に捉えるのに対し、東洋医学では「気」「血」「水」を軸に分類した5つの蔵と、消化器官としての役割がある6つの腑に分けて捉えます。
中でも五臓は「肝」「心」「脾」「肺」「腎」の5つの総称であり、袋状のようになっており「気」「血」「水」や栄養素など、体に必要なものを生み出し、貯蔵する役割があります。エネルギー源である「気」、栄養素の「血」、潤いの「水」のこれら人間生活に欠かせない要素と五臓は密接に関わっているのです。
五臓は5つそれぞれが独立して働くのではなく、お互いに影響を与え合いながらバランスをとって成り立っています。それぞれの働きを促進し合う作用を「相生」、反対に抑制し合う作用を「相克」といいます。
感情と五臓がなぜ関係あるのか?
肝→「怒」 心→「喜」 脾→「思」 肺→「憂」 腎→「恐」 のように、感情と五臓の関係性を五志と言います。
怒:怒りすぎると肝を傷つけます。反対に肝が病んでいる人は怒りっぽいということもあります。
喜:喜または笑のことを指します。一般的に喜んだり、笑ったりすることは悪くないように捉えると思います。しかしテンションが高すぎる状態が続くと心を傷つけてしますのです。そして心が傷んで入る人はテンションが急に上がったり、笑いを忘れたかのように塞ぎ込むこともあります。無理やり笑おうとしていると心に負担がかかるので、無理に明るく振る舞おうとしたり不自然にポジティブシンキングにならないようにしてくださいね!
思:思いが過ぎてしまうと脾を傷めます。特に思い込んだり、思い悩んだり抜け出しにくい思考状態が続いている時に傷めやすくなります。
憂:憂うまたは悲しむこを指します。このような感情が強くなり過ぎると肺を傷めます。
恐:恐るまたは悲しむ事を指します。ビクビクしたり、オドオドし過ぎると腎を傷めます。
是非みなさんも参考にして、日々生活してみてくださいね!